診療時間 9:00~12:30 / 15:00~18:00 【休診日】月曜、日曜・祝日

〒731-0138
広島市安佐南区祇園5丁目2番45-201

082-850-1231

広島市安佐南区祇園にある、いしばし耳鼻咽喉科クリニックです。耳、鼻、のどに関する幅広い診療を行っています。

耳の病気

HOME»  耳の病気

急性中耳炎


正常鼓膜

急性中耳炎

子供はよく風邪をひきます。小さいお子さんが風邪をひいたときに、鼻水が増えていると実感することも多いと思います。では、この鼻水はほっておいても良いのでしょうか?
結論から言うと、耳鼻科を受診するのが良いと思います。

急性中耳炎は85%が細菌によるものと言われています。この細菌は、普段からみなさんの鼻に生着している細菌です。新たに外から入ってくるものではありません。元気な時は、鼻の中で悪さをすることもなく共存している状態です。これがウイルス感染などをきっかけに鼻粘膜が炎症を起こしたり、分泌物が増加することで鼻に住んでいる細菌が増えてくるのです。

鼻の中で増えた細菌は、上咽頭という鼻の奥にある場所から、耳管という管を経由して中耳に入ってきます。さらに鼻すすりによって中耳に入りやすくなります。これが急性中耳炎の原因です。
風邪などをひいた後に、黄色や白い鼻水が長く続くときは中耳炎を発症する可能性が子供さんなら誰でもあると思います。

日本で罹患率に対する統計はありませんが、海外では1歳未満で62%、3歳までに83%が発症するという報告があります。そのため、お子さんの鼻水が長く続いているときは中耳炎の確認をするために耳鼻科を受診することをお勧めします。

当院ではガイドラインに沿った治療と個々の状態に応じた治療に努めていきたいと考えております。

滲出性中耳炎


滲出性中耳炎

滲出性中耳炎は、鼓膜の奥に滲出液が溜まって聞こえが悪くなる病気です。
通常痛みはなく、詰まった感じと聞こえの悪さが主な症状です。

風邪をひいて鼻水が続くとき、アレルギー性鼻炎で鼻すすりを繰り返すとき、急性中耳炎の回復期などに見られやすく、高齢者の方にも多く見られます。また、アデノイド増殖症があると滲出性中耳炎になりやすくなります。

急性中耳炎は滲出性中耳炎を経て治ることが多く、お子さんが病院で「あともうちょっとで中耳炎が治りそうです。」と言われるときは、滲出性中耳炎が治りかけの状態と思われます。

写真は典型的な滲出性中耳炎の写真です。透明でやや黄色調の滲出液が溜まっています。

治療は、鼻水を抑える治療をしながら自然に滲出液が引いていくのを待ちます。ガイドラインでは3か月以上続く場合、鼓膜チューブ留置術を検討するように記載されています。これについては絶対的なものではないので、患者さんと相談して決めていきます。

お子さんの鼻水が長く続く、聞き返しが多くなった、テレビの音を大きくしたがる、
等の素振りが見られるようなら一度耳鼻科で鼓膜をチェックしてもらいましょう。

真珠腫性中耳炎

真珠腫性中耳炎は、鼓膜の一部が鼓室方向(鼓膜の奥)に向かって陥凹し、ポケットのような形を作りながら、周囲の骨を破壊していく中耳炎です。このポケットにはデブリと言われる堆積物がたまっていくことが多く、これが原因で炎症・耳漏を引き起こします。

真珠腫という名前ですが、手術時の見た目がつやのある白い平滑な塊であることから付けられており、実際は腫瘍ではありません。ほとんどのケースが後天性(生まれた後にできること)で、先天性は胎生期に上皮の一部が鼓室内に迷入することで発症します。

後天性真珠腫の原因は、耳管機能障害や乳突蜂巣の換気障害と言われています。これらは、長期にわたる鼻すすりや幼少期からの繰り返す中耳炎によって引き起こされます。

症状は初期に気付かれないことが多く、進行するにつれて顕著になっていきます。
主な症状は、耳漏・難聴で、内耳の骨まで破壊されてくるとめまい・耳鳴りが生じます。
天蓋面(脳との境目の骨)が破壊されると重篤な頭蓋内合併症(髄膜炎、脳炎など)を引き起こす可能性があります。

治療は先に述べたように、重篤な合併症に進展する可能性がある病気ですので、全身麻酔下手術による真珠腫上皮の摘出、伝音再建(聴力の回復)が望ましいと考えます。

また、鼻すすりをやめることで後天性真珠腫の発症を予防できる可能性もありますので、滲出性中耳炎を繰り返される方は、鼻の病気に注意してください。

当院では中耳ターゲットCTを導入していますので、真珠腫性中耳炎が疑われる際にはいち早く画像検査にて診断を行い、必要に応じて手術加療が可能な病院へ紹介いたします。
無事手術が終わられた際のフォローアップも行えますので、気軽にご相談ください。

耳垢塞栓

耳垢がつまって取れなくなった状態です。無理に取ろうとすると、外耳道の皮膚を傷つけたり、鼓膜を破いてしまうことがあります。さらに奥に詰めてしまうと取ること自体が困難になります。

実は、耳垢で耳鼻科を受診される患者さんは多く、
耳が遠くなったという訴えのご年配の方の耳を見ると、耳垢が詰まっていることもしばしばです。

決して恥ずかしいことではなく、ありふれたことですのでお気軽にご相談ください。

急性外耳炎

急性外耳炎とは、主に細菌感染により外耳道(耳の中)、耳介(見えている耳の部分)が炎症を起こした状態のことです。耳が痛くなったり、かゆくなったりします。

原因としては、

  • 耳あかがたまりすぎて不衛生な状態になったとき
  • 触りすぎて皮膚を傷つけてしまったとき
  • アトピーなどの場合(耳の中も皮膚で覆われているからです)
  • 刺激性物質(ヘアスプレーなど)や異物(虫やおもちゃなど)が偶然入ったとき

などが挙げられます。

自然に治る場合もあれば、治療を必要とする場合もあります。
かゆくなって触る、ひどくなる、また触る、といった悪循環におちいることもあります。
原因がカビの場合は、まめな通院が必要となり、高齢者や免疫力が落ちた患者さんでは抗生物質が効きにくい菌が出てくることもあります。

治療は局所処置を外来で行いながら、点耳薬や内服薬を使用します。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、耳鼻咽喉科が関わるめまいの病気で最も頻度が高く、
めまいをきたす疾患全体の10~40%を占めると言われています。

特徴としては、

  • 頭を動かすことでめまいが生じる。特定の頭の位置に動かすとめまいが出現する。
  • 頭位変換後に少し遅れてめまいが出現し、じっとしていると数分以内で落ち着く。
  • めまいの発症と同時に起こる難聴、耳鳴りはない。
  • 四肢の麻痺、しびれ、意識障害など脳神経症状は伴わない。

などが挙げられます。命に関わるような病気ではありません。
ただし、頭を動かすとめまいが出現するので、嘔気、嘔吐によって食事がとりにくくなり、
症状がひどい場合や独居の高齢者は入院が必要となることもあります。
頭を動かすとめまいがするため、車の運転は控えた方がいいと思われます。

診断は上記のような特徴的な症状と特有の眼振(頭位変換眼振)、聴力検査の結果(あらたな聴力低下がない)で行います。しかし、BPPVは症状が軽い場合に眼振がはっきりしないことも多く、診断は総合的な判断を求められることもあります。

めまい診療において最も大事なことは、命に関わるめまいを見逃さないことです。
意識が遠くなる、目の前が暗くなる、四肢の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、頭痛を伴うめまいは
最初に耳鼻科に行くべきではなく、迅速な脳神経内科、脳神経外科受診が勧められます。

脳神経症状がなく、頭を動かした時のめまいや新たな難聴や耳鳴りなどの耳症状を伴うめまいは、
耳鼻科のめまいの可能性が高いと考えられます。

めまいが起こったときは、随伴症状を考えて適切な診療科の受診をお勧めします。
脳神経内科、脳神経外科を受診して異常がなかった場合には、内耳性めまいの可能性を考えて、
耳鼻咽喉科を受診してみてください。
当院では、赤外線CCDカメラを使って細かい眼振も見逃さないように精査を行います。

メニエール病

メニエール病は、

  • 回転性めまい
  • 難聴
  • 耳鳴り

の3症状が繰り返し起こる病気です。

めまい発作は不定期に繰り返し、ストレスや過労がきっかけになりやすいと言われています。
難聴は、特に低い音が障害されやすく、めまいの状態に応じて変動します。
原因は、内耳の中に過剰に水が溜まってしまうこと(内リンパ水腫)です。

めまい=メニエール病と勘違いされることがあるぐらい有名な病気ですが、診断には反復する症状や聴力検査の結果をみながら判断する必要があり、1回の受診で確定診断はできません。初回発作は、突発性難聴と症状が似ており、区別できないこともあります。

治療は、内耳の内リンパ圧を下げる目的で浸透圧利尿剤を使用します。
ステロイドや循環改善薬も効果を示すことがあります。

しかし、メニエール病で残念なのは、症状がすべて落ち着いても再発する可能性があることです。
また、再発、寛解を繰り返すうちに聴力は長い期間で低下していくことが多く、
なかなか通院を中断できないこともしばしばあります。

まずはしっかりとした診断をうけて、通いやすい耳鼻咽喉科に通院することをお勧めします。

突発性難聴

突発性難聴は突然片方の耳が聞こえなくなる病気です。(両側発症は極めて稀です)
原因ははっきりしておらず、ストレス、ウィルス感染、血行障害などの可能性が挙げられています。
 

  • “朝起きたら片耳が聞こえなくなっていた”
  • “仕事していたら突然聞こえなくなった”

といった、発症時期がはっきりとした訴えになります。

 

その他の症状としては、

  • めまい (ぐるぐるまわったり、ふわふわしたり症状は様々)
  • 耳鳴り (ジー、ザーなど決まった音はありません)
  • 耳閉感 (耳栓したり、耳に水が入ったような感じ)

などを伴うことがありますが、これらの随伴症状がなく聴力低下のみのこともあります。

治療について、発症後1週間以内に治療を始めたほうが治りやすいと報告されています。
残念なことは、突発性難聴は絶対に治る病気ではありません。少しでも治る可能性を上げるために早めの耳鼻咽喉科受診をお勧めします。

Page Top
24時間ネット受付