コロナウィルス感染対策のため、当面の間レーザー治療を中止させていただきます。
ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
当院ではアレルギー性鼻炎に対するCO2レーザー治療を行っております。
CO2レーザー治療とは、鼻内の下甲介という部分の粘膜に対して焼灼を加えることで、下甲介粘膜の上皮を萎縮させ、くしゃみ、鼻水、鼻閉の症状を緩和する治療です。
アレルギー性鼻炎の患者さんは、下甲介粘膜が過剰に腫脹しており、焼灼を加えることで正常の人と同じぐらいのボリュームに下がると考えてください。
特に鼻閉に対する効果は高く、約80%の患者さんに改善が認められます。
また、睡眠時無呼吸症の患者さんが鼻閉によってCPAP治療が行えないケースが多々あります。
実は、この鼻閉の原因がアレルギー性鼻炎であることが多く
(広島県のアレルギー性鼻炎有病率:約36%)、
このような患者さんにCO2レーザー治療を行うことで、CPAPが使えるようになることもあります。
- 内服、点鼻治療で十分な効果が見られない。
- 薬をへらしたい。やめたい。
- 鼻閉がつらい。
このような希望のある患者さんは当院にご相談ください。
CO2レーザーを希望される方へ
- 対象年齢:制限はありませんが、処置に対して我慢できることが条件になります。
小学生高学年ぐらいから可能なお子さんが多いです。 - 事前の診察・説明・予約が必要です。当院では、水曜日、木曜日、金曜日の12時前後に行います。適応の判断、予約のために一度受診をお願いします。
- 花粉症に対して行う場合、シーズン開始の1ヶ月前までに行う必要があります。
(スギ花粉症であれば12月中旬までに行います) - 希望する時期の1~2ヶ月前に一度受診してください。(※スギ・ヒノキ花粉症であれば11月までに受診してください。)
- 飛散シーズンのレーザー治療は、逆にひどくなることがあり行っておりません。
- 通年性のアレルギー性鼻炎(ダニやハウスダストなど)は年中適応があります。
- 日帰りで行い、来院後の所要時間は1~1.5時間程度です。
(午前中の患者様の人数によってはしばらくお待ちいただくことがあります。) - 局所麻酔を行いますので痛みは通常ほとんどありません。
(麻酔の際は綿棒やガーゼを詰めますので若干の痛みが生じます) - 鼻中隔弯曲症など、鼻閉の原因が鼻腔形態異常の場合、
他院で行う別の手術をお勧めすることがあります。
手術方法
- 鼻の中に噴霧麻酔を行った後に、麻酔のついたガーゼを鼻内に留置して、
約20分の間、局所麻酔を行います。 - レーザーで両側鼻腔の下甲介を焼灼します。
- 出血はほとんど見られませんが、出血が見られる場合は必要に応じて止血処置を行い、
薬の処方後、帰宅していただきます。 - しばらくは鼻内に痂皮が付きますので、数日に1回受診していただきます。
- 費用は3割負担の方で、診察料、薬材料などが加わり総額1万円前後になります。
期待される効果
- 手術を受けた方の約80%は鼻症状の改善が表れると言われています。
- 効果の持続は一般的に半年~3年程度です。効果が不十分な方は、
計3回程度期間を開けて行うことで効果が上がります。
起こりうる合併症
- 術後1~2週間程度は鼻症状が悪化します。(そのためシーズン中に行いません)
- 帰宅後に少量の出血が見られることがあります。この際は鼻翼圧迫やティッシュでの圧迫を試みてください。ほとんどがこのような処置で自然止血します。
それでも止まらない場合は、夜間救急病院への受診が必要なことがあります。 - まれに感染が起こることがあります。抗生物質で対応します。